王位戦2024の情報をお届けします!
五連覇、そして永世王位の資格がかかる2024年の王位戦です。
今まで以上に注目していきたいですね。
王位戦の2024年スケジュールと会場
(2024年5月31日更新)
王位戦2024年のスケジュールです!
- 第1局 2024年7月6日(土)7日(日) 徳川園
- 第2局 2024年7月17日(水)18日(木) 湯元啄木亭
- 第3局 2024年7月30日(火)31日(水) 渭水苑
- 第4局 2024年8月19日(月)20日(火) 洋々閣
- 第5局 2024年8月27日(火)28日(水) 中の坊瑞苑
- 第6局 2024年9月10日(火)11日(水) 平田寺
- 第7局 2024年9月24日(火)25日(水) 湯元陣屋
開幕戦は7月6日!
楽しみです!!
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2024年の王位戦のスケジュールはまだ発表されていません。
例年6月~9月にかけて開催されます。
2024年も同じようなスケジュールになるのではないでしょうか。
ここで、2022年、2023年のスケジュールと会場を復習してみましょう!
2023年
- 第1局 2023年7月7日(金)8日(土) 豊田市能楽堂
- 第2局 2023年7月13日(木)14日(金) 中の坊瑞苑
- 第3局 2023年7月25日(火)26日(水) 料亭湯宿 銀鱗荘
- 第4局 2023年8月15日(火)16日(水) 和多屋別荘
- 第5局 2023年8月22日(火)23日(水) 渭水苑
- 第6局 2023年9月5日(火)6日(水) 平田寺
- 第7局 2023年9月19日(火)20日(水) ホテル花月園
2022年
- 第1局 2022年6月28日(火)29日(水) ホテルインディゴ犬山有楽苑
- 第2局 2022年7月13日(水)14日(木) ぬくもりの宿ふる川
- 第3局 2022年7月20日(水)21日(木) 中の坊瑞苑
- 第4局 2022年8月15日(月)16日(火) 和多屋別荘
- 第5局 2022年8月24日(水)25日(木) 渭水苑
- 第6局 2022年9月5日(月)6日(火) 平田寺
- 第7局 2022年9月19日(月)20日(火) 元湯 陣屋
※当初の予定。豊島将之さんの体調不良によって実際は変更となっています。
七番勝負で先に4勝したほうが王位となります。
そして2日制なんですね。初めてチャレンジする場合はこの2日制という制度もハードルとして立ちはだかります。
また、夏の真っ盛り時期に、和服での対局というのはどうなのでしょうか。
着慣れたら、和服のほうが対局しやすいという話も聞きますが。。。
暑さとの戦いもあると思うんですよね。
厳しい時期の対局なのではないでしょうか。
第5局の結果
藤井聡太さんが勝利!
王位の防衛と、永世王位の資格を得ました!
おめでとうございます!!
1日目から渡辺明さんが長考。
激戦を予想させました。
2日目に、藤井聡太さんがじわじわと押すものの、渡辺明さんも反撃。
一時は五分に戻しました。
しかし、しかし。
次の機会は藤井聡太さんがさすがの押し込み。
AI評価が70%くらいのときから、解説の佐々木大地さんは「もう終局に向かっています」とコメント。
それほどの完璧な攻めだったようです。
いやぁ。。。
ほんとにおめでとうございます!
第4局の結果
第4局、藤井聡太さんが勝利し、王位戦防衛かつ永世王位資格獲得に王手をかけました!
第1局~第3局は非常に難解な将棋でした。
しかし、第4局は非常に一方的になったようです。
2日目の昼休み明けには、藤井聡太さんが65%。
その後、じっくりと押し込んでいきました。
解説の佐藤紳哉さんも深浦康市さんも、藤井聡太さんの勝ちを完全に確信していました。
それほどの追い込みを見せたようです。
18時25分、100手で渡辺明さんが投了しました。
負けはしましたが、渡辺明さんの終局後の動きには本当に頭が下がります。
今負けた相手に、すぐに話しかけて、ダメだった点を確認しているんですよね。
私にはこんなことはできない。。。
器の大きさを感じます!
しかし、王位戦は藤井聡太さんが王手。
次回、どうなるか!
第3局の結果
第3局、藤井聡太さんが勝利!
非常に難解な1局だったようです。
1日目午前中から藤井聡太さんが長考。
9時51分から14時1分まで190分+昼休みかけて悩みました。
3時間10分の長考は藤井聡太さんの最長記録のようです。
1日目が終わった時点で、持ち時間は約1時間40分の差ができました。
2日目、昼休み前にAI評価が渡辺明さん60%に傾きました。
しかし、その後は一進一退。
藤井聡太さんに傾くこともあれば、渡辺明さんに傾くこともありました。
が!
18時54分。
とうとう藤井聡太さんが80%に。
その後、押し切って2勝目を挙げました。
でも、渡辺明さんですよ。
確実に進化していますよね。
これまでのタイトル戦とは明らかに違います。
これは第4局も激戦の予感です!
第2局の結果
第2局は渡辺明さんの勝利!
おめでとうございます!
1日目は五分五分の戦い。
53手目を渡辺明さんが封じて終わりました。
2日目に入ってからは渡辺明さんが押し込む展開でした。
午前中にAI評価は60%に。
17時には70%に。
その後は完全に詰みが見えていたようで、渡辺明さんはどんどんスピーディーに指していきます。
第1局とは違って、シンプルな詰み手順だったようで、藤井聡太さんも粘らずに早々に投了しました。
17時41分、93手で決着しました。
次は藤井聡太さんが先手番。
どうなるか、めちゃくちゃ気になります!
第1局の結果
第1局。
藤井聡太さんが勝利しました。
紆余曲折の第1局でしたね。
2日目15時44分に千日手が成立。
千日手を誘う渡辺明さんに対抗しきれなかったようです。
さて、指し直しの一局。
持ち時間が圧倒的に有利な渡辺明さんが押しまくりました。
そしてAI評価でなんと99%まで達しました。
このまま押し切るかと思いきや。。。
久しぶりに藤井聡太さんに勝つ渡辺明さんの姿を見られるかと思いました。
しかし。。。
119手目を指すと、渡辺明さんの評価が30%に!
123手目で20%に!
124手目で五分と五分に戻ったものの。。。
127手目で10%、129手目で1%になってしまいました。
決着は21時14分、136手目でした。
藤井聡太さんの粘り腰。
そして、1分将棋の強さ。
そんなのを感じた一局でした。
挑戦者決定リーグ戦の状況
(2024年5月31日更新)
王位戦挑戦者決定戦は。。。
渡辺明さんが勝利!
挑戦権を手にしました!
久しぶりのタイトル挑戦。
どんな戦いを見せてくれるでしょうか!
(2024年5月15日更新)
王位戦挑戦者決定リーグ戦が行われました。
その結果、紅組は斎藤慎太郎さん。
白組は渡辺明さんが勝ち抜き!
5月30日に挑戦者決定戦が行われ、勝ったほうが藤井聡太さんに挑戦します。
また、紅組は佐々木大地さん、白組は羽生善治さんが残留を決めました。
藤本渚さん、残念だ。。。
(2024年5月14日更新)
王位戦、挑戦者決定リーグ戦が史上まれに見る大混戦!
大混戦中の大混戦!
紅組は佐々木大地さん、斎藤慎太郎さん、藤本渚さんが3勝1敗。
白組は羽生善治さん、渡辺明さん、木村一基さんが3勝1敗。
さて、5月14日には一斉対局があります!
どうなりますか。
私としては香川県出身の藤本渚さんにがんばってほしいです!
(2024年4月12日更新)
王位戦挑戦者決定リーグ戦はずんずんと進んでいます。
しかし。。。大混戦!
全勝がいないという状況です。
見てみましょう。
紅組
- 佐々木大地 2勝1敗
- 斎藤慎太郎 2勝1敗
- 藤本渚 2勝1敗
- 佐藤天彦 1勝1敗
- 豊島将之 1勝2敗
- 石井健太郎 0勝2敗
白組
- 羽生善治 3勝1敗
- 渡辺明 2勝1敗
- 木村一基 2勝1敗
- 森内俊之 1勝1敗
- 西川和宏 1勝2敗
- 飯島栄治 0勝3敗
うーん、混戦!
誰が抜け出してくるでしょうかね!
(2024年1月18日更新)
王位戦挑戦者決定リーグの出場棋士・組分けが決まりました!
意外に幅広いメンバー構成となっています。
なんと18歳の藤本渚さんも入っています!
これ、誰が挑戦者になるか、さっぱり分からないですね。
うーん、悩ましい!
藤井聡太のこれまでの成績
これまでの王位戦の藤井聡太さんの成績をご紹介します。
- 2020年 木村一基さんに4連勝でタイトル奪取
- 2021年 豊島将之さんに4勝1敗で防衛
- 2022年 豊島将之さんに4勝1敗で防衛
- 2023年 佐々木大地さんに4勝1敗で防衛
王位戦4年間では16勝3敗。勝率84.2%となっています。
タイトル戦でこれですよ。
どれだけ強いのか、ということが実感できる成績となっています。
ところで2024年の王位戦には永世王位の資格がかかります。
永世王位は五連覇、またはタイトルを10期獲得が条件です。
ここで決めるのかどうか、注目しかありません!
挑戦者の決め方
王位戦の挑戦者の決め方をご紹介します。
予選トーナメント
まずは予選トーナメントです。
シード棋士を除く全棋士+女流棋士2人でのトーナメントが開催されます。
全部で8組に別れて戦います。
4勝~5勝すれば予選トーナメントを勝ち抜くことになります。
これだけで気が遠くなりそうな。。。ここを勝ち抜いたら、さらに強敵が待っているわけですからね。
さらに2024年の王位戦に向けては大きな対局が予選トーナメントでありますね。
それがここ。
勝ち抜けば、早々に伊藤匠七段(執筆時点で昇段済み)と永瀬拓矢王座の対局です!
この2人は2023年の竜王戦挑戦者決定戦を戦ったんですね。
そして伊藤匠さんが2連勝で竜王挑戦を決めました。
そんなビッグな対局がこんな段階で行われるとは。。。
いやぁ、熱いですね。
挑戦者決定リーグ
シード棋士4人と予選トーナメントを勝ち抜いた8人が2組(紅組と白組)に分かれてリーグ戦を行います。
シード棋士は前期の王位戦での敗者、挑戦者決定戦での敗者、それぞれのリーグの2位の4人です。
リーグ戦では自分以外の5人と1局ずつ総当たり戦を行い、1位を選びます。
ちなみに2024年のシードはこの4人です。
- 佐々木大地(王位戦挑戦者)
- 羽生善治(挑戦者決定戦進出)
- 渡辺明(白組2位)
- 豊島将之(紅組2位)
すごいメンバーです。
予選を戦わないでいいだけで、めちゃくちゃ楽でしょう!有利ですね。
王位戦にチャレンジできなくても、2位以内に入れば翌年が楽です。
だからこそ、このリーグ戦もめちゃくちゃ熱い戦いが繰り広げられます。
挑戦者決定戦
挑戦者決定リーグのそれぞれの組の1位が対局します。1局のみの勝負となります。
ここで勝てば、王位への挑戦権を手に入れることができます。
しかし、すごい長丁場です。もし予選から勝ち抜くとすると、11戦ほどをほぼ負けずに戦い抜かないといけません。
負けられるとすると、挑戦者決定リーグで1回くらいです。かなり長い道のりですね。
その間に他の対局も入ってきますし、めちゃくちゃ大変です!ハードすぎる!
持ち時間
王位戦の持ち時間はこのように決められています。
- 王位戦(タイトル戦) 8時間
- タイトル戦以外 4時間
どちらもストップウォッチ方式という伝統の方式が取られています。
持ち時間はストップウォッチ方式とチェスクロック方式という2つのパターンがあります。
詳しくはこちらの記事にまとめてみました。
この2つのパターンを理解するだけで、将棋の知識がぐっと増えますからね。
ぜひ確認してみてください!
藤井聡太、五連覇なるか!?
怒涛の勢いで木村一基王位を退け、史上最年少二冠を達成した2020年。
対戦成績が圧倒的に不利な挑戦者、豊島将之さんを迎え、苦戦必至かと思いきや。
結果だけ見たら4勝1敗と快勝となった2021年。
熱戦を繰り返すものの、結果的には4勝1敗で豊島将之さんや佐々木大地さんを退けた2022年と2023年。
この勢いを止められる棋士はいるのでしょうか。
藤井聡太さんが、五度、力を見せつけるのか。それとも挑戦者が王位を奪うのか。
めちゃくちゃ見ごたえがある王位戦。楽しみすぎます!